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■住宅設計における
コート / 吹き抜け / ルーフバルコニー
court void roof
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■住宅のコート / 吹き抜け / ルーフバルコニーの設計
court void roof
コートや吹き抜け、ルーフバルコニーといった住宅空間のボリュームを変化させることにより豊かで充実したプライベートな住宅空間を確保することができる。空間であっても足場、下地、仕上げなどコンパクトなプランに対して、0.5倍程度の坪単価がかかる場合が多い。効果的で、全体計画に対して無理のないバランスにする必要があるが、それにより確保されたスペースは住宅内部とも外部ともいえない中間的で開放的なプライベートなスペースの設計とすることができる。
■住宅設計におけるコートの設計
light court
外壁や壁で囲まれた外部空間をつくり、それに面して部屋を設けることで、内部空間で天井のないようなスペースが生まれる。壁にかこまれていることで、光りをうまくとらえれば、住宅室内に間接光を取り入れる設計とすることができる。
roof court
2009 skip house-residence
リビングから半階ずれた屋上コートを設けることで、リビングと一体になった明るいスペースを生み出すことができる。外部で食事を楽しむことができるとともに、反射光を室内に取り込むことができる。
court
2005 white box
壁に囲まれたコートを設けることで、プライバシーの確保された空間を作ることができる。床に反射した光により室内に光を取り込むことができる。
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@copyrite 2009 D4m architect office
All rights reserved. |
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corridor view
court
2007 white arc
コート側の壁面にゆるいカーブを用いることで、景色に変化をつけることができる。渡り廊下状の空間により、コートの奥行きをより強調してつくることができる。
court
2008 FLAT-UD
階段室部分に大きなトップライトを設けることで、コートを設けるのと同じ効果を生み出しています。コートとは、屋根がなく、上部からの強い光を室内に導入する装置と考えることができます。
court
2006 saga univ.
ガラスに覆われた室内空間とコートを一体でつくることで、明るく開放的でありながら、プライベートな空間をつくることができる。
roof
2005 k residence
屋上テラスを設けることで、リビングとつながった有効なスペースを作ることができる。
Space in making the outside wall and the walled external space, faces to
it, and installing the room, in an internal space without ceilings is born.
If the wall is crowded, and the shine is caught well, indirect light can
be indoors taken.
■有名建築にみるコートの実例
light court
安藤忠雄にみられる住宅例は、そのほとんどがコートの設計に鍵があります。形ではなく、空間を作るといった言葉が示しているとおり、内部と半屋外のコート周りの連続性がコンクリートの閉鎖性との対比で美しいものになっています。またメキシコが誇るルイスバラカンの建築においてもコートハウス形式がその閉鎖性と開放性の対比により、芸術的な深まりを住宅に与えています。
Ando Tadao
naoshima museum
アールに切り取られたコートは水で覆われ、幻想的な空間となっている。
Ando Tadao
vitra museum
切り取られたコート空間と室内空間が一体となっている。
Luis Barragan
Luis Barragan House
彫りの深い奥行きの窓から光が差し込んでいる。
Luis Barragan
Antonio Galvez House
■コート形式の形と分析
light court
リビングとコートといった、部屋のつながりにより、機能的な動線計画とはことなり、空間の広がりが異なってきます。機能のみでなく空間的な広がりもあわせて計画に盛り込んでいます。
室のつながり(リビングからダイニング)1
なかなか広い空間がパラレルに連続する間取りは広さの関係で確保しづらいですが、リビング等のホールから、ダイニングスペースを見たパースです。手前の白い壁に仕切られてその奥に要素が垣間見えるため、全体を一体とした空間よりも空間の奥行きを感じることができます。見渡せないことによりより奥行きを強調するというのは和風の庭園で手前に松をおき見越しの松とよぶ構成に通じるものです。
室のつながり(リビングからダイニング)3
ポイントとなる手前の壁を奥の壁と同じパタンーにそろえたタイプです。黒い要素が増えたため、たとえば、ダイニングセットに原色(黄色)を使っても色がくっきり引き立ってきます。
室のつながり(リビングからダイニング)4
壁面の要素に木製格子、観葉植物等、外部要素を持ち込むと、開放的なイメージの室内空間となります。さらに、部屋の大きさの比率が、奥に行くほど大きくなるほど開放的な感じが強まっていきます。天井高の差、照明計画の違いにより、インテリアでも、室内から室外に行くような変化をつけることができます。
室のつながり(コートへ)
結局コートとは天井の無いインテリア空間です。壁に囲まれた外部空間というよりも、バランスの取れた室内空間の天井高を極限まで上げて、照度差をあげたものがコートです。外部の直射日光が当たる部分はすぐに1万ルクスを越えてしまします。室内の執務空間で500ルクス、コンビニの明るい空間でも1000ルクス程度ですので、人工照明では外部の直射日光の差は生まれません。ここでのポイントは、正面の要素を入れている壁面に直射日光をバウンドさせるということです。単に外部の中庭をつけただけではなかなか光がまわりこみません。
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