FJ reform 品川区 2006.01
 少し濃い目のインテリアが空間を引き締め光を効果的に演出します
実例



実例

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クライアントの要望及びコメント
リクルート社「グッドリフォーム」2006.05





照明の効果をより高める黒と白のコントラスト

 間取りの大きな変更は、LDに隣接していた和室を取り払い、キッチンもオープンにしてワンルームの大きなLDKにしたことです。この空間をより広くすっきり見せたいということから、天井の端の壁に接する部分を折り上げて、そこにシームレスラインランプという照明器具を設置しました。
 「でも、一方の壁一面を黒っぽくするという提案にはびっくりしました」
とFさんがいうように、ソファの側の白い壁に対し、テレビを置いた側の壁は黒に近い木目調のクロス。気づいてみれば床もこの濃い茶色のフローリングと白い大理石のタイルで仕上げられていて、住戸全体がコントラストのはっきりした空間です。そのため、黒い部分は光を吸収してしっとりと、白い部分は光を反射して輝きを増幅するという、照明の面白い効果ももたらされました。

リクルート社「グッドリフォーム」2006.05より引用


実例 シンプルにまとめ白い要素を切り取る
 濃い目の木目のインテリを基調にし、白いインテリアの部分を効果的に見せる配置にしています。ダイニング部分の白い作り付けのテーブルと、テレビ部分の濃い目の木目の部分がアクセントとなってバランスの良い空間は位置となっています。
実例 水平要素のバランス
 平面的に水平部分を丁寧に配置することで空間が柔らかな印象となります。テーブルの高さとテレビ台の高さは空間の中で比較的低い要素となるため、床の素材の使い分けと無理なく連続していくことができます。
実例 光の演出
 濃い色の壁面を作り出したことで、濃い面に対比する形で光の演出が可能になり、極力光が見えやすいクリアーの電球とシルバーのペンダントを使うことで、光のきらきらした感じが濃い壁面にくっきりと浮かび上がります。
実例 旧和室の扱い
 和室の畳の空間をリビングと一体にしたいという希望は多くあります。しかし収納がなくなってしまうのもバランスとしては収納が少なくなりすぎるので、もとの押入れを内部はそのままで扉だけ開きにすることで違和感なくリビング空間に取り込むことができます。
実例 奥まった台所
 一般的な3LDKの台所は奥まったところで作業する位置に配置されています。リビングと一体とし、白い空間とすることで奥の深い感じを緩和することができ、明るい台所とすることができます。
実例 廊下からのリビングの一体感
 アウトセットの引き戸で廊下と仕切ることで枠周りもなくすことができ、開けると廊下といったいのリビングとなり、リビングの奥行きと風通しを確保することができます。狭い空間(廊下)から広い空間(リビング)への連続の仕方はちょっとしたディテールで流れるようになります。
実例 コンパクトな洗面
 洗面をコンパクトにし、カウンターを広くすることで洗面空間の機能性が向上し、広さも感じることができます。右側にドラム式の洗濯機をセットすれば、カウンターが連続し、センターにボールがくる配置となります。