白いインテリア、シンプルでモダンな表情をつけています。キッチン、トイレ、洗面等厳選された設備を取り入れ、住みやすいインテリアにまとめています。
窓面をきれいにみせるためブラインド両脇の壁をすこしふかしています。また天井も10ｃｍくらい折りあげるとより部屋の広がりが大きくなります。壁面の収納もプロポーションを整理し、横長のデザインにすると奥行きが強調されます。
どっしりとしたテーブルがリビングダイニングの中心になります。重さを感じる無垢の木の質感が重要です。厚みが30ｍｍのパインの集製材を利用して大工工事で作ってもらっています。パイン材はどうしても黄味が強く、ナチュラルな質感が強くなりすぎますが、ここではイギリス製の白いオイルフィニッシュをかけることで黄味を押さえ木の質感がきれいに出ています。
お客さんと話し合いながら、天井の照明はライティングダクトをまわし、スポットをいれることになりました。天井の折り返しの部分にライティングダクトをいれることで、天井面のフラットさが損なわれることなくきれいな器具をアクセントとすることができました。また指向性の強い光なので壁面の陰影を強調することができます。
また外部からの光り、照明器具の光が壁面、天井面に平行に流れるので仕上の質感が強調されます。その部分のみ塗り壁のこて仕上げで仕上ています。
照明がきれいにはいるとまた質感があがって見えます。バックライトのように三面鏡の下に小さなダウンライトを仕込んでいます。洗面ボールは海外の角型のものですが、インターネットの流通によりリーズナブルな値段で手に入るようになりました。
玄関ホールに少しでも広がりを与えると、かなり違った空間となります。床材をホール内で統一し、どうしても乱雑になる建具類を壁面にきれいに納めると、シンプルできれいな空間となります。天井も一部間接照明部分をつくり、あえて、一段下げることで、天井の高さを強調しています。
