|
|
■SH reform 東京都大田区 2004.12
大田区の閑静な住宅街の洗足に位置する恵まれた環境のマンションです。クライアントの希望の濃い目のインテリアでアットホームなカフェの雰囲気となりました。 |
|
クライアントの要望及びコメント
リクルート社「グッドリフォーム」2006.05
|
■白い空間に緊張感を与える赤い壁と黒い天井格子
基本は白い空間ですが、アクセントとして緊張感を与えているのがダイニング横の赤い壁と、黒い天井格子です。この赤はSさんのテーマカラーだそうで、望みどおりの色を出すまでに5回も塗り重ねました。実はこの壁の向こうは、ひと部屋もありそうなウォークインクロゼットです。すっきりとシンプルな暮らしは、この存在によるところも大きいといえます。さらに、黒い格子天井はカフェのインテリアにインスパイアされたもの。天井方向を透かしてみせることで、垂直方向に奥行きを与えています。リフォーム前は「びっくしするほど圧迫感があった」低い天井と大きく露出した梁ですが、それが見事に軽減されました。
リクルート社「グッドリフォーム」2006.05より引用
|
|
■空間の広がり構成要素
リフォーム前の物件を一緒に見に行き、入った瞬間に天井も低く、梁型が多く狭くて物が多いといった印象をうけました。そのため、窓側に流れるような広がりをつくり、天井面に格子のアクセントつけることで、梁型の印象が気にならないようにすることを考えました。キッチン部分もセミオープンにすることで、かなりゆったりした広がりが生まれ、廊下部分の建具のガラスも透明にすることでより室内の流れがうまくつながっていきました。 |
|
■お気に入り素材の選択
クライアントと一緒に進める中で、ガラスブロックを使いたいな、とかアクセントをこのあたりに入れましょうというと、赤い色を提案していただいたりと、お気に入りの素材をうまくご提案頂き、なかなか思い切って使えないようなものもうまく取り入れることができました。 |
|
■無垢のフローリング、タイル
無垢のフローリングはチーク材の遮音タイプをオスモオイル仕上げとしています。数種類のサンプルをつくり、落ち着きのあるしっとりした仕上がりとなっています。また廊下部分はタイルを敷き詰め、黒い建具が空間を引き締め、タイルの淡い色をきれいに引き立てています。 |
|
■天井の格子
このような部分は大体減額でなくなりがちですが、減額しなくてよかった例です。工務店さんにもがんばっていただき、下地にしか使わない栂をうまく加工してオイルステインで着色しています。目立たないようにライティングダクトを仕込んでいます。 |
|
■ニューヨーク風スタジオ
白と黒の千鳥のタイルを張ってスタジオにしたいという希望でした。そこまでならうまくいかなかったかも知れませんが、天井と壁の一部を黒く塗ったことで、とても面白い部屋になっています。 |
|
■洗面カウンター
インターネットによる角型の洗面ボールを最近よく使います。値段的にもセラなどの驚くような値段でなく、使いやすいものです。 |
|
■収納の掟
効率よい収納が無いときれいなインテリアはきれいなままで使えません。リビング脇にウオークインの収納スペースをつくり、外への広がりをつくり、収納部分を効率よく設置しています。扉を極力なくすことでコスト的にも押さえたものとなっています。 |
|
■バルコニー
今回の一番のポイントはデッキを作りたいというものでした。硬い水に沈むような比重の南洋材をつかい、新宿の高島屋のようなバルコニーになっています。 |
|
■キッチン、赤い壁
見事な赤い壁です。手前がキッチンのカウンターになっています。色の難しさは、単体としてきれいな色というのと、全体の色のバランスの中でうまく引き立つ色というのと、色の大きさのバランスのすべてがうまくいかないとうまくいかないように思えます。床の色と、天井の黒い色との中できれいに発色しています。 |
■リフォーム前写真
|
|