031125 ピーターズントー/thermal bath Vals
素材としてのモダニズム
モダニズムという現代の建物の新しい機能に対応した形式が生まれ、建築のコストが上がるにつれて、装飾や、建物の自己主張が過剰になって、ポストモダニズムの波がきて、また建築コストが下がってきたら、モダニズムに帰っていったというのが、日本からみたここ数年の流れのように思える。そして戻ってきたモダニズムをレイトモダンと呼ぶのもわかる気がするが、きっとヨーロッパは違っているのだろう。ピーターズントーは西欧の建築史の中で、突然変異にやってきたように見える。日本で言うレイトモダンなのだろうけれど、ポストモダンを咀嚼したものではない。結局向こうの人は、ずいぶん昔より、石を一生懸命削ることを建築の中心においているのだろう。だから、ズントーの扱う、木も日本人の木の扱いではなく、石のように重く扱う。日本で言う建築の形式とはやはり日本で言う建築の形式に過ぎないということか。